昔理科の実験で使った太陽電池が余っていて、需要はないが捨てるのも勿体無いから妹にあげた。
まだ小学三年の妹は、太陽電池を手にとって、「なにこれ?」と言う。
説明してやると、目を輝かせて、「すごい! ありがと!」と言ってどこかへ走っていった。
数時間して、妹が両手を背中に隠して、「ふふふ」とそれはそれは嬉しそうにやってきた。
「どうしたん?」と聞くと、「ジャーン! 見て見て」と背中に隠していたものを誇らしげに俺に見せつけた。
「何それ?」
「ふふふ。ね、これ一見ただの懐中電灯でしょ?でもね、これは夜に地震とかがあって、電池がなくなっちゃったときにも使えるようになってるの。ほら、こうやって太陽に当てれば光るでしょ?」
そんな内容のことを至極真面目に言った。
俺は吹いた。
1. 無題
エェ〜え話しやぁ〜<emoji:pikapika>